李小狼着ぐるみ(3号機)建造計画 第11次中間報告

 いよいよハロウィン目前。間に合うか!間に合うか!スケジュールとにらめっこの緊迫の2週間でした。
 (だから画像少ないです。うーん、しくじったなぁ)

作業内容 備 考
’00.10.16
 中華マークの刺繍に着手。バイアステープを使って、袖の部分・左右の腕の各裏表に縫いつけ、マークを作る。
 でも、1カ所作るのに1時間はかかってしまう。予想以上だ。
 実作業時間4h
 
’00.10.17
 今日はあまりまとまった時間が取れなかったため、もっぱら面の仕上げ作業を行う。
 パーティーグッズのかつらでは、面のサイズに合わないため、どうしても後頭部に髪がまわせなくなる。そのため、もう1個別のカツラを用意。これをばらして、後頭部に植毛してく。
 また、目の黒目部分が大きすぎに感じるため、少し小さく作り直すことに。
 作業時間が少なかったはずが、ついのめり込んで深夜まで作業してしまう。
 実作業時間3h

 面作成時に、髪の毛が薄いのをカバーするために、カツラの下に布を張り付けてあります。これを後頭部まで延長して、頭を包み込むようにしています。この部分に植毛していきます。
 大体カツラ2/3もあれば十分植毛できます。
’00.10.18
 中華マーク作成再開。襟元2カ所、裾2カ所の計4カ所を作り、衣装部のマーク作成完了。でも、この時点でバイアステープが少なくなり、帽子作成分が足り無そう・・・
 昨日の目の作り直しを続け完成させる。
 実作業時間3h

 一昨日、中華マーク作成にあまりに時間がかかることを反省し、アイロンテープでの取り付け作業に切り替えました。
 これで1個辺りの作業時間が20分に大幅短縮。
’00.10.19
 目を面に取り付け、これで顔は完成とする。
 更に帽子の紙型作成を行う。
 小狼の帽子は筒型でなく、若干頭頂部が広がるラッパ状になっている。これを再現するためには直径幾らの円の、どれくらいの円弧を作らないといけないか・・・・連立方程式を立てて計算する。うーん、実生活で連立方程式を使ったのは人生で初めてかも。以上の計算結果を基に帽子の型紙を完成させる。
 実作業時間3h

 面を付けたときの頭の外周を測定すると81.6cm。帽子上部を直径30cm(外周94.2cmの)とし、また帽子の高さは12cmくらいが見栄えがよいと思い、円の直径を2Y、円弧の角度をXとすると、
 2Y*3.14*X/360=81.6
 (12+2Y)*3.14*X/360=94.2
以上の連立方程式になります。
 これを解いて、半径38.85cmの円の円弧の一部を使えば帽子側面の型紙が作れることを算出できました。
 うーん、アカデミック(^^;)
 
’00.10.20
 朝の出かける前のわずかな時間を使って、後頭部のフック取り付けを行う。が、位置を間違えて失敗。やはり忙しいときに作業するのは良くない。
 夜、昨日作った帽子の型紙から生地の裁断を行う。
 実作業時間3.5h

 後頭部まで延長している布で頭を覆い、固定できるようにフックを取り付けます。
 当初、磁石同士による固定を考えていましたが、固定可能なほど強い磁石を、布に固定する良い手だてが思いつかず、結局シンジと同じフックを使って固定することになりました。
 
’00.10.21
 帽子の組立に入る。前日までに切り出した生地を使って、まず筒型を完成。
 次に補強のための心材をはめ込む。最後にバイアステープを縁に張り付け、中華マークを作っていくが、途中でバイアステープが無くなってしまう。近所の洋裁屋にはなく、遠方まで買い出しに行かなければならない。えーい、この時間がないときに!
 他に剣の作成のための材料の買い出しも行う。が、結局同じ色のバイアステープがなく、この日帽子を完成させることは出来なかった。
 実作業時間5.5h

 (理想を言えば、この日後楽園ハロウィンに行きたかったな・・・・)

 心材は、水道管の凍結防止用の発泡テープを使用しました。これだと、ふにゃふにゃ曲がることはありませんし、たとえぐちゃぐちゃに折り曲げても復元性があります。着ぐるみ持ち運びで鞄に詰め込む際、どうしても帽子は折り畳まないといけないので、耐久性を考慮しました。
 20m(10cm幅)で670円。これをガムテープで張り合わせ板状にしてから必要な形に切り出して心材とします。
’00.10.22
 胴体部の太極マーク等の模様をフェルトで作成。黒と白と黄色の半径の異なる円を幾つも切り出し、フェルトが湯水のように使われていく。ふえぇぇん・・・。
 また、当初から最大の難関と考えていた襟を立てる作業を行う。
 帽子で使用した心材を襟の形状に作成し、これをはめ込む。あ、思ってたより簡単に行けた。
 実作業時間6h
 太極マークで最も悩んだのが、正面裾の部分。大きな円の外周内側に10個の半円がはまっている。これを規則正しく配列するにはどうしたらいいか・・・・・いいやり方があったら教えて下さい(爆)
 考えている時間も無かったので、大きな円の1/4の半径で小円を書いていくと大体はまることを野生のカンで見抜いて切り抜けました。
’00.10.23
 剣の作成にはいる。
 李君の剣は断面菱形形状なのでやっかいだ。発泡スチロール版を重ねて接着し、これを菱形形状に切り出していく。
 そして、これだけでは脆いので、芯にバルサの棒を差し込み、外側にアクリル板を張り付け、囲っていく。
 うーん、でもちょっと短いなぁ。失敗。
 別途、アクリル板を買い、更にその上に張り付けつつ剣の長さを伸ばすことにする。
 実作業時間2.5h

 李君の着ぐるみを作ろうと思い立った当初は剣を作るつもりはありませんでした。長物を規制するイベントが多いので、あまり使えないだろうと思いわざわざ作るのは勿体ないなと。
 でも、ここまで来ると、やっぱり有った方が様になるよな〜と思うようになって・・・・・この時間のない時にもう(^^;)
’00.10.24
 所用で東京方面に出たついでに、帽子作成で切れたバイアステープの買い付けと長いアクリル板を入手する。金属色のするアクリル板もあったが、ちょっと丈が短い。残念。
’00.10.25
 東京から帰り、深夜製作再開。
 買ってきたバイアステープを使い、帽子のマークを作成し、ついに帽子完成。
 アクリル板を切り出し、剣の延長作業にも成功する。剣だけで約50cmの長さとなる
 実作業時間4.5h
’00.10.26
 剣の柄・えじりを粘土で作成する。
 時間が有れば、あの複雑な形状をFRPを使って忠実に再現したいが、もうその時間はない。かなりぶかっこうだが、もういい、しょうがない!
 実作業時間2.5h
 この頃になると、次第に製作から早く解放されたい一心になり始めました(^^;)
 普段は睡眠時間7時間は取る人間が4〜5時間という日々が続いてましたからねぇ・・・・
’00.10.27
 ハロは明日だ!突貫作業が続く。剣の柄・えじり部の粘土が乾燥したのを待って、色塗りを実施。剣の柄の部分は黒テープを巻き付け、えじりに赤いヒモを通す。
 更に剣の鞘も完成させる。
 この日、カンフーシューズ(黒)の周りに緑の布を張り付け、靴を完成させる。
 実作業時間4.5h
 で、このときの画像がこれ

 大きな文房具屋さんに行くと製本テープというのが売ってます。昔の大学ノートのとじの部分を補強する黒いテープです。これを剣の柄の部分に巻きました。黒でかつ滑りにくく、丈夫でテープであることが目立ちません。今後も何かの製作に役立てそうです。
’00.10.28
 後楽園ハロウィン出撃当日・・・・まだ作業をしてる(汗)
 面の後ろ側のフック取り付け(3カ所)を実施。また、剣を背中に背負えるよう、固定ひもを背中につけ、剣のさやにひもにかけるフックを付ける。最後にサイフ・時計等をしまえるよう、袖の内側にポケットを作る。これでいったん完成!
 試運転と称して後楽園ハロウィンに出発したのだった。
 実作業時間4h

 現実からかけ離れたアニメキャラが現実世界のかばん(あるいは小物入れ)を手に持っている姿はちょっとカッコ悪いですモンね。と、いうわけで、小物を入れるポケットを作りました。
’00.10.30
 28日のハロウィン出撃時の課題をピックアップ
 1)真正面の視界が良くない
   −>ノゾキ穴を新しく目の上縁に作る。
 2)胴にまく帯に心材をいれていないため、丸まってしまう、またゆるい。
   −>帯を短く詰め、かつ心材を入れて丸まらないように修正
 3)剣を背中に固定するため、鞘にフックを付けたが、小さすぎて簡単にはずれる
   −>フックから大きめのヘアピンに変更して、外れにくくする。
 4)襟が剣の重さに引っ張られ、肩からずり落ちてくる。
   −>背中の取り付けヒモの位置を肩の付近から首の真後ろ付近に移動し、
      肩側にひかれないようにする。また、肩パッドを取り付ける。
 5)正面裾の太極マークの円の輪郭がはっきりしない(見栄えが悪い)
   −>円の輪郭部に黒の細いゴムヒモを埋め、輪郭がシャープに見えるようにする

 また、アクセサリの追加をする。
 6)剣のえじりのヒモに黒い玉を取り付ける。
 7)袖と裾に鈴を取り付ける。

 以上の作業を次回出撃(11/3,4)までに実施する。
 今日は1)の修正を実施した。
 実作業時間2h

 李君面の製作での最大の失敗は面と自分の目の位置が合わなかったこと。あれだけ大きな目だから、どう作っても目に合わせられるだろうと思いきや大外れ。自分の目より李君の目の位置が下に来てしまい、黒目部分に紗を張ったけど、正面は全く見えない。目の前に人が立っても胸から下しか見えない。
 一方、石膏抜きの際、眉毛上部付近にノゾキ穴を開けたけど、これは自分の目の位置から上にあるため、やや上方しか見えない。このため、真正面がほとんど見えず、相手の顔が非常に見ずらいものになってしまいました。
 修正時は目と上瞼の間にスリットを作るという苦肉の策に出て、多少視野が広がりましたが・・・・残念です。
’00.10.31
 上記修正の内2)、3)、6)を実施。
 2)の心材には式服作成時に裏表を間違って裁断してしまった袖を廃物利用する。
 また、6)の黒い玉は剣の柄を作った粘土の残りを使い作成。
 実作業時間2h
’00.11.02
 上記修正の4)、5)、7)を実施。
 実作業時間3h
 ついに完成。
 永かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

 以上、第11次中間報告(10月下半期から後楽園ハロウィン前日まで)終。
 
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